日中連携、iPSで次世代健康産業へ
- ryg-japan
- 12月4日
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9月初旬、東京にて生命科学分野に焦点を当てた戦略的パートナーシップ締結式が行われた。日本のMY PEACEグループ傘下企業とRYGバイオファーマ株式会社は正式に提携し、中国本土および香港・マカオ市場を共同で開拓。iPS細胞の保管、上清液抽出、およびその派生スキンケア製品を大健康産業において深く実用化していく。

式典には日中両国のビジネスリーダーが集結。在日中国企業協会の王家馴会長、中華時報メディアグループの曾曉輝博士、香港・新聖中集団の孫民海主席など多数の来賓が見守る中、MY PEACE創業者の田邊剛士博士とRYG代表の劉沛沛氏が協定書に署名し、バイオテクノロジー資源の統合に向けた新たな一歩を踏み出した。

学術の先端が産業応用を牽引
京都大学iCeMSの副教授である田邊剛士博士は、ノーベル賞受賞者・山中伸弥教授の研究体系に連なる人物であり、iPS細胞自動化培養技術において革新的成果を挙げてきた。田邊博士が創設したMY PEACEは、研究室での成果を細胞ストレージ、上清液スキンケアなどのヘルスケア製品として実用化している。
「iPS技術は国民の健康に至る重要な道筋だ」と田邊博士は強調し、「今回の協力により、技術の普及がさらに加速するだろう」と述べた。
テクノロジーが美容の新たなエコシステムを創出
「テクノロジーと美の融合こそがスキンケアの未来を決める」と、RYG創業者の劉沛沛氏は語る。RYGがアジア高級市場で培ってきた運営力と、MY PEACEの特許技術を融合し、両社は「細胞レベル」の美容ソリューションを創出する方針だ。
共同創業者の解沙沙氏も「最先端バイオ技術をより安全かつ身近なものにすることが、今回の提携の核心である」と補足した。
1兆円規模の健康市場を共同攻略
両社は、MY PEACEの研究開発力とRYGの事業化ノウハウを結集し、中国本土および香港・マカオにおける高級スキンケアラインの戦略展開を推進する。
在日中国企業協会の王家馴会長は次のように評価した:「日中企業がiPS技術分野で互いの強みを活かすことで、超高齢社会に対する革新的なソリューションが生まれるだろう。」
技術背景
田邊剛士博士の研究チームによるiPS細胞自動化培養やオルガノイドモデル等の成果は、京都大学iCeMS公式サイトや学術プラットフォームで “Goshi Tanabe iPS” と検索することで確認できる。
今回の東京での締結は単なるビジネス提携にとどまらず、iPS技術が研究室から一般のヘルスケア領域へと歩み出す産業化の重要なステップとなる。学術的探究と商業的知見が融合することで、生命科学の種は、未来の健康産業を形作る大樹へと成長しつつある。



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